前回の
インド占星術
社会的な活動・職業を示す
第10ハウス
に続いて今回は第11ハウスの紹介に
なります。
ではハウスの流れをまたまた掲載します。
「1.誕生 → 2.家庭・衣食 → 3.訓練・
努力 → 4.人生の基盤を築く → 5.学習・
理想 → 6.障害や病 → 7.人間関係を築く
→ 8.悩む → 9.精神性に目覚める →
10.社会的な活動 → 11.達成 → 12.死
→ 1へ戻る」
“出典:インド占星術.com様
「ハウスについて」より”
これによると11ハウスは達成
という事で、とても良い運気を
もたらしてくれるハウスのように
一見思えますが、11ハウスは、
ウパチャヤハウスに属している
ので、困難を意味するハウスの
ようです。ただしウパチャヤハウス
は、時間が経つにつれて改善して
いくので、「達成」という感覚も
得られるような感じもします。
他にも収入や再婚などの意味も
あるようですが、なるほど苦労
したあとに得られるものという
意味でいえば、納得できますね。
またウパチャヤハウスの中では
11ハウスは最も凶意の強いハウス
のようです。
ではいつものサイトから第11ハウスの
解説を引用してみましょう。
『』内が引用です。
『11室
第11室は、第10室から見て第2室
なので、第2室と同様に収入のハウス
を意味します。第10室でなにを
得るかは、このハウスで見ます。
また、それゆえに、達成を意味し、
称号(タイトル)、名誉なども意味
します。また、第3室は弟妹を意味
しますので、第11室は兄姉のハウス
でもあります。なぜならば、第11室
から第3室目は兄姉の弟妹、すなわち
自分自身を表わすからです。願望成就
のハウスと言われています。
11室の意味
(ウッタラカーラムリタより)
あらゆる取得。授受。悪い願望。依存。
長兄。父方の伯父。神々への礼拝と高徳。
学習。金。収入を得る上手な方法。
父方の財産。膝。宝石と装飾品の愛好。
王様の富。富の損失。美術。恋人のため
に装飾品を作ること。知性。聖職。
義理の兄弟。幸運の始まり。
願望の実現。料理。望み。母。長寿。
耳。すね。絵画。
“出典:インド占星術.com様
「ハウスについて」より”
これまでのハウスの解説に比べて、
かなりあっさりとしたものですが、
それだけにわかりやすいという事
でもあります。
第2ハウスと同じく収入のハウス
だという事ですが、第2ハウスは
マーラカハウスで死のハウスという
事なので、こちらにも凶意がある
ようです。
なるほどここまで観てきてわかった
事があります。
インド占星術は、富というのは、
必ずしも良い意味というようには
捉えられていないという事でしょう、
たとえば、幸運な室と言われている
トリコーナハウスの中でも最高の
吉意を持つ第9ハウスは、良い行い
や長寿を意味していて、富裕という
意味もありますが、精神的な純粋さ
や博愛・美徳などという意味などから
精神的な豊かさが中心であるよう
です。
つまりインド占星術では精神的な豊かさ
こそ最も吉意が強いことで得られる
ものだというコンセプトなのだと
思います。
もちろん私も神秘メッセージで、本来
の意識とっては、実体のないものこそ
が、貴重なもので、実体がむしろ幻想
だと説明しているので、精神的な豊かさ
こそが私たちの魂にとっての宝で、
肉体を離れたあとにも、自分のもの
として有効なものであるという事を
説明してきましたので、それと共通
していると思います。
まあしかし、現世を生きる意味では、
多くの人は、収入による富を尊ぶので、
11ハウスの象意もまた注目される
ことなのでしょう。
なんせ願望達成という意味もあります
からね。つまりこの願望というのは、
現世を生きる上での願いという事です。
では私のラーシチャートを観て
みる事にしましょう。
私の11ハウスには、ケートゥが
在住しています。
つまり精神性を高めるという惑星
だという事ですが、ウパチャヤ
ハウスなので確かに人生の前半より、
後半の方精神性が高められて
いるのはよくわかります。
しかし、この収入のハウスに精神性
の惑星がいるあたり、すごく稼ぎには
向いていない性質のように思えます。
このケートゥが凶星で、ウパチャヤ
ハウスに在住しているという事なので、
とても凶意が強いように思えますが
以前ケートゥについての解説に
次のような事が書かれていました。
「ラーフやケートゥがケンドラか
トリコーナに在住するか、あるいは、
ケンドラかトリコーナの支配星とコ
ンジャンクト、あるいはアスペクト
されるなら、ラージャ・ヨーガ・カラカ
(ラージャヨガを形成する表示体・
吉星)になる」
という事なので、観てみると、
ありがたいことに吉意の強い
トリコーナハウスの第5室の
支配星は、火星ですので。火星
は4番目の室にアスペクトする
ので、ケートゥは、ラージャ・
ヨーガ・カラカで吉星になる
という事です。やった👍
さらに11ハウスは天秤座なので
金星が支配星となり、金星は
最大の吉意である第9ハウスに
在住していてまた金星そのものが
吉星でもあるので、第11ハウス
は、わりと恵まれたハウスに
なってくれるようです。
ただし以上の事から、私の第11
ハウスの象意を読み取ると、
人生の後半で、精神性が高まる
のでとても良いのですが、こと
11ハウスの収入という面から
観ると、つまりは精神性の
報酬が得られるという事でした。
喜んでいいのでしょうねー💦
では次回は、最後のハウスとなり
ました第12ハウスについてに
なります。